青葉山( あおばやま) [若狭] 693m |
昨年度は、仕事が忙しくてほとんど山に行けなかった。ほぼ一年ぶりの山歩き。
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高浜町、城山公園からの青葉山
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高浜町の旅館を8時半近くに出発。高野の集落のはずれに車を止めて歩き出す。今年のGWは天気がいい。昨日まではちょっと風が冷たかったが。今日は陽射しが暑いくらいだ。
高野の登山口には大きな標識が道端のコンクリートの壁に貼り付けてあるが、その先がすぐ民家になってしまっている。うろうろしていたら、家の中からおじさんが顔を出し、 |
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高野から見上げる青葉山(東峰) |
熊が出るらしく、音を出すものを持っているかとしつこく聞かれる。もちろん何も持っていないが、いまさら仕方ない。北陸は昨年、熊に襲われる人が多かったが、まさかこんな海岸に近い山でそんなことは考えもしなかった。
山から下りた後、今寺の集落で熊檻を見たので、本当にこんな人里に出るのだと改めて認識させられた。北陸の山は「弁当忘れても熊鈴忘れるな。」かな。 |
道は杉の植林地の中を、じぐざぐを切りながらどんどん登っていく。見る間に高野の集落が下のほうになる。 中山寺からの登山道に合流し、落葉樹も混じり始めた尾根道を行くと、屋根のある展望台に着く。東の方角が開けていて、高浜の長い砂浜が眼下に伸びている。天気が良すぎて遠くは霞んでいる。 ブナやカエデの明るい林を気持ちよく登ると、馬の背の岩場に出る。もう青葉山の東峰は目の前だ。岩の上から見下ろすと、すぐ足元に高野の集落がある。止めてきた車も見える。 |
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馬の背から東峰を見上げる |
東峰の山頂には青葉神社の社が建っている。木が茂っていて展望が利かないので先に進む。
岩場の稜線を登り下りする険しい道で、岩をひょいと乗り越えたら、下がない。高度感たっぷりのトラバース。ちょっと足がすくむ。 青葉山は修験道の山で、昔は女人禁制だったそうな。こんな岩場で行者が修行したのかもしれない。 |
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岩場のトラバース
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青葉山は「花の山」としても知られているらしい。そんなに種類は無いように思われるが、ヤマルリソウとイカリソウは登りから下りまでずっと咲いていた。特にイカリソウは紫色の濃いものからピンク、白と様々。昨日車で登った久須夜ヶ岳の山頂近くでも目についたが、こんなにイカリソウが沢山ある山は覚えがない。 |
イカリソウ |
こっちは久須夜ヶ岳で撮影 |
西峰の山頂に着くと、東峰より人が多い。こちらにも社がある。鈴が下がっているので神社かと思い、手を叩いておまいりしたが、後でガイドブックを見たら下の松尾寺の奥の院と書いてあった。(^^;
この大岩には鎖が下がって登れるようになっている。あがってみると、これまた絶景。 |
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社の後の大岩が西峰の最高地点 |
青葉山西峰から見下ろす内浦湾 |
西峰からは松尾寺に下るつもりだったが、久々の山歩きで女房が疲れ気味で、松尾寺と高野の間にある今寺に下りることにした。 山頂から少し行くと左に今寺への道が分かれていて、すぐに急な斜面を稲妻を描いてくだる道になる。ほとんどは檜の植林地だが、それでも足元にはヤマルリソウやイカリソウが咲いている。 どんどん下って行くと尾根の上に分岐があって、右は林道の新道、左は山道の旧道とある。所要時間は今寺まで新道は30分。旧道は25分。迷うことなく旧道を選ぶ。 今寺の集落からは畑の中の舗装された道をのんびりと高野の登山口に戻る。 |
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ヤマルリソウ |
[山行日] | 2006/5/3(水・祝)〜4(木) | |
[天気] | 快晴 | |
[アプローチ] | 3日 北陸自動車道 木之本I.C. →(R8)→
西浅井町
→(R303)→ 若狭町上中
→(R27)→ 高浜町 [約78km] ・ 高浜町内の旅館泊。
4日 高浜町
→(R27)→ 高浜町高野集落 [約7km] |
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[コースタイム] | 8:55 高野登山口 (0:25) 中山寺分岐 (0:35) 展望台 (0:45) 青葉山東峰 (0:35) 青葉山西峰 (0:30) 今寺新旧道分岐 (0:25) 今寺 (0:20) 高野登山口 13:30 (計3:35) | |
[地図] | 東舞鶴、青葉山 (1/25000) | |
[ガイドブック] | 「大阪周辺の山250」 山と渓谷社 |