鳩吹山( はとぶきやま) [美濃] 314m |
女房の実家に行くついでに鳩吹山のカタクリを見に行く。そのついでに鳩吹山にも登ってみることにした。 |
小牧インターから国道41号を北上し、可児市に入って間もなくの大脇の交差点で左折。すぐに路上駐車している車の列が目に入る。人もぞろぞろ歩いている。割と有名だとは聞いていたが、これ程の人出とは思わなかった。 駐車場もあるようだが、偶然空いた路肩のスペースに車を止める。 |
ペットボトルとお菓子だけ入れたザックを背負い、人々に従って歩き始める。 仮設の小さな橋を渡り、鳩吹山の北の山裾に沿って少し歩くと明るい林床の雑木林になり、小天神を経て鳩吹山に登る登山口 に出会う。カタクリの群生地はその直ぐ先だった。 |
|
山裾の雑木林の中にカタクリの群生地がある |
林床一面のカタクリ |
カタクリの花 |
小道の両側はロープが張られ、そこにカメラマンがずらりと張り付いている。中には足のつま先だけは道にあるが、体は全てロープの中に横たえてカメラを構えている人もいる。おいおい。それはないだろ。 カタクリはちょうど最盛期でほとんど満開状態。花色はそんなに濃くはないが、密度は高い。周りの雑木林の感じもよくてゆっくりしたいところだが、なにせ人が多 い。ひととおり眺めて先に進む。 |
カ
タクリ群生地の先は木曽川に沿った草原の広場になっていて、ここも気持ちがいい。ピクニックや夏の水遊びにはよさそうなところだ。 広場の先の山裾に石垣が棚田のように積んである所があった。解説板を見るとここは「氷場」と呼ばれ、石垣を積んで長方形の池をつくり、そこに谷川の水を貯めて氷を作っていたらしい。大正時代には氷が張った頃に切り出して、おがくずを詰めた倉庫に貯蔵し 、夏に出荷していたのということだった。 |
|
氷場 |
先ほどの登山口まで戻るつもりだったが、氷場の脇にも登山口を示す標識があったので、ここから登ることにする。 道はすぐに急な斜面に取り付き、ジグザグを切ながらどんどん高度を上げていく。ここから登る人は少ないようで、斜面を登る道は細い。 |
急な坂に喘ぐ頃、右手に露岩があり、踏み跡があったので登ってみるとすごい眺め。
足元には木曽川が大きく蛇行しながら流れ、その先には真っ白な御岳が鎮座している。御岳はうちの近くからも見えるが、さすがに岐阜県まで来ると大きい。 |
|
木曽川の流れと御岳 |
道はまもなく山腹の道から尾根道に変わる。尾根も岩がちで、板を積み重ねたような節理の入った岩が目に付く。回りはリョウブ、ソヨゴ、ネズミサシ、コナラなど 痩せ地にお馴染みの樹が多い。
登山道の傾斜が緩くなると幅広の道に出る。右手には稜線伝いに防火帯のような道が延びていて、その先には逆光の中に濃尾平野が霞んでいる。ここはもう山頂の一角のようで、そこここでグループが輪になって弁当を食べている。 |
東に少し歩くと三角点。広場のようになっていて、かなりの人出だ。子どもが走り回っていて、なにやら遠足のような感じ。ここからも御岳の眺めがいい。 食事は下山してからの予定でなので、お菓子をつまんでお茶を飲んだだけで下りにかかる。 |
|
鳩吹山山頂の三角点 |
下りはカタクリ群生地近くの登山口に降りるルートを取る。山頂の東端の休憩所の手前を左手に降りていく。こちらも岩の多い道だが、崩れやすいのかあちこちに土嚢がつんである。 目の前は小天神の小ピークで背後に可児市の市街地が広がっている。 鞍部から少し登り返すと小天神。ここにも休憩所があり、たくさんの人が休んでいる。ここも眺めがいい。 |
|
目の前は小天神のピーク |
|
休憩所の前から左手に細い道をなおも下る。左により過ぎると
崖に出てしまうようで、入り込まないようにトラロープが張ってある。 急な斜面をジグザグに下っていくと自分の車が真下に見える。傾斜が緩くなり、明るい雑木林になると先ほどの登山口。 少し人も減ったようなので、もう一度カタクリ群生地に寄って、何枚か写真を撮る。充分光を浴びたためか、目いっぱい花びらをそっくり返している花が多い。 充分堪能して駐車場に戻る。駐車場も空きスペースが目立つようになっていた。 |
カタクリの後姿 |
[山行日] | 2004/3/27(土) | |
[天気] | 晴れ | |
[アプローチ] | 名神高速小牧I.C. →(R41号)→ 可児市土田 [約25km] ・R41号大脇交差点を左折したところに、カタクリ見物客のために駐車場がある。簡易トイレもあり。 |
|
[コースタイム] | 駐車場 (0:05) カタクリ群生地 (0:05) 氷場 (0:15) 展望の岩 (0:25) 鳩吹山山頂 (0:15) 小天神 (0:20) カタクリ群生地 (0:05) 駐車場 (計1:30) | |
[地図] | 美濃加茂、小泉(1/25000) | |
[関係HP] | 可児市観光協会のHPの「遊歩道ガイド」 |