神石山( かみいしやま)                        [東三河]   325m

 

梅田あたり

 総勢9名で、JR新所原駅から歩き始める。駅から登れる山とはいえ、取り付きまでは舗装道路を歩かなければならない。標識があちこちに整備されていて、わき道が多い集落の中では助かる。

 水道の配水場を右に、ため池を左に見て進むと、梅田峠の登り口に到着。軽トラックなら登れそうな広い道をたどると梅田峠。ここからやっと山道になる。

はにわのような人形

 道は忠実に稜線をたどっている。ため池あたりから、登山道沿いに焼き物の人形が置いてある。ゴミゼロ運動を記念したものらしい。自然の中にこういうものを置くことには賛否があるだろうが、人形の表情がユニークでなかなか楽しい。

 稜線の仏岩という露岩からは、最初の展望が広がる。

マンサクの花

 里に近い山であるが、植林は少ない。リョウブ やアベマキなどの落葉樹もあるが、アラカシ、コジイ、ソヨゴ、ツバキなどの常緑樹が多い。箒のように枝を広げた巨大なカクレミノの木もあった。

 稜線にはちょっと場違いな感じだが、春を告げるマンサクも咲いていた。

 

浜名湖方面の展望

 234m標高点近くの鉄塔のそばに岩場があって、浜名湖方面の展望が開ける。昨年登った尉ヶ峰も見えるが、残念ながら富士は雲の中だった。

 南側には遠州灘が広がり、逆光にキラキラ輝いている。低い山ながら展望は広大ですばらしい。

神石山山頂の集合写真

 山頂は航空灯台跡ということで、割りに広い平坦地になっている。木々に囲まれていて一等三角点の山にしては展望が利かない。浜名湖方面には少し切り開きがある。

 何組かのハイカーに混じって昼食にする。パン、おにぎり、カップヌードル、レトルトのポトフ、カップのおかゆなど品評会のようだ。ワインの栓が抜かれ、 おしゃべりが止めどなくあふれる。

 

神石山を振り返る

 山頂からは豊橋自然歩道を南に向かう。いきなり道を間違え、普門寺に下りそうになったが、I さんの忠告で引き返し、事なきを得る。少々 アルコールが効きすぎて脚が重い。小さなアップダウンが続き、なかなかしんどいコースだ。

 NHK中継所北のピークから神石山を振り返る。中央の三角の山が神石山。

二川方面に続く稜線

 同行の Mi さんや Tu さんによると、NHK中継所の付近はカタクリの群落があるそうだ。まわりは笹原で、そんな雰囲気はまるでないが、笹の下に咲くそうだ。

 南を望むとまだまだ先は長い。稜線には小さなピークが連なっていて、少々気がめいる。I さんご夫妻は体調不良のため、ここで別れて葦毛湿原へ下ることになった。

葦毛湿原(右下あたり)を見下ろす
(遠くの山が本宮山)

 稜線はアップダウンが続き、だんだん口数が少なくなる。しかし、眺めは良い。西には豊橋の街が広がり、東には西日を浴びた浜名湖が青さを増している。北には本宮 山が長い稜線を引きずっている。

 二川の街を見下ろす最後のピークで大休止。地図の250m三角点のすぐ南のピークで、東山(松明峠)の標識がある。
 

二川駅に向けて下山

 ガイドブックには稜線の道はヤブに覆われているとあったが、まっすぐ下る丸太階段が出来ていた。相変わらず道ははっきりしている。山すそからJR二川駅までは林道や車道が錯綜しているが、標識がしっかりしていて迷うことはなかった。

 改築された新しい二川駅がゴール。改札口の前で「お疲れさん」、またワインで乾杯。
 陽だまりハイキングにしてはちょっと歩きがいがあったかな。

 

アイコンをクリックするとマップがでます。 <二川(1/25000)> 


[山行日] 2002/2/11(月) 
[天気] 晴れ
[アプローチ] 岡崎 9:16 →(JR/特別快速)→ 9:36 豊橋 9:44 →(JR/普通)→ 9:54 新所原
[コースタイム] JR新所原駅 (0:45) 梅田峠 (0:15) 仏岩 (0:40 )神石山山頂 (0:35) NHK中継所 (1:05) 東山[松明峠] (0:30) JR二川駅     (計3:50)


   
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