御座山(おぐらやま) [奥秩父] 2112m |
最近定番化してきた、2泊3日の旅行+山歩き。宿に女房と犬を残して、まん中の1日で近くの山を日帰りで歩く。昨年の今頃は北蓼科に泊まってニュウを歩いたし、夏には黒姫高原に泊まって火打山に登った。 |
さて今回は、清里に泊まって二百名山の御座山に登る。 久しぶりに四駆のありがたみを感じながら未舗装の林道を行き止まりまでやってくると、そこが登山口。驚いたことにすでに6台ほどの車が止まっていて、小さな駐車スペースはほぼ満車。意外に人気がある山なのだ。 |
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登山口の案内板 |
登山口からは少しの間だけ沢筋を歩き、すぐにカラマツの植林地に入る。不動の滝まではあまり傾斜がきつくないと思っていたのだが、 カラマツの間を縫って登る道はなかなかしんどい。昨日のアルコールが残っているのか、今日は体が重く足が上がらない。こんなことで来月末に平ヶ岳に登れるだろうかと心配になってくる。 カラマツ林が尽きて、沢沿いの落葉樹林をしばらく登ると不動の滝に到着。コースタイム以上に時間がかかってしまった。 |
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オドリコソウ |
滝の高さは7〜8mといったところか。上の方がよく見えないのでもう少しあるのかもしれない。滝の裏の岩が窪んでいて、右手から落水の後ろに回り込むと「裏見の滝 」になる。
滝からは落葉樹に覆われた、一層急な斜面をジグザグに登る。どこまでも続く登りをなんとかやり過ごすために、ひたすら足もとを見つめ、足を前に出すことだけに集中する。
斜面自体は急なのだがジグザグ道は勾配が一定で、滝までの道よりも登りやすい。 斜面の頭上に岩壁が現れ、それを右から回り込む。鎖に頼って岸壁の上に出ると初めて展望が開けた。南の方角が見えているはずなのだがもやっていて、隣の隣の山くらいまでしか見えない。それも青くかすんでいる。 |
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不動の滝 |
さらに岩場を登ると再び樹林に入る。標高が高くなり、針葉樹のツガやトウヒが目立ってくる。シャクナゲの花が暗い森の中にあかりを灯すように咲いているが、残念ながら盛りは過ぎた感じだ。 |
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アズマシャクナゲ |
御岳神社の小さな祠のあるピークを過ぎると、やっと御座山の山頂が見えた。山頂付近は針葉樹の森から突き出した岩場で、象の頭のようにも見える。山頂の岩場の上にちらほら人影が見え、距離的にはさほど遠くないようだ。 一旦、木の根をつかむような急な坂を下って鞍部に降り、再び登り返す。樹林の中に立派な避難小屋が現れ、その裏手に回ると、もうそこが山頂であった。 |
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御座山 |
山頂付近は東西に延びた岩稜になっていて、一番東端が三角点。岩だらけの狭い山頂には山名板と石の祠がある。雲の切れ間から時々陽は差し込むが、あたりは相変わらずもやっていて、 残念ながら八ヶ岳の姿は望むべくもなく、隣の天狗山、男山が特徴のある形からなんとかそれと分かるくらいだ。 山頂の先にはもうひとつ岩峰があり、なんとなく踏み跡が付いているように見えるが、山頂の先は切り立った断崖で、とてもそこまで行けるような感じではない。 |
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御座山山頂 |
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遠く天狗山(左)と男山(右) |
山頂の先の岩峰 |
三角点からひとつ手前の岩の上で昼飯を食べていると、ぞくぞくと登山者が登ってくる。僕が登ってきた栗生からよりも、北側からの長者の森コースを取る人の方がはるかに多いようだ。耳に届く会話から、どうも群馬県の方から来ている人が
多いらしい。近頃では珍しく高校生のパーティも登ってきていて、狭い山頂付近はごった返している。 |
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イワカガミ | クワガタソウ |
下りも同じコースを戻る。いつも下りで無理をして、翌日筋肉痛に苦しめられるので、今日はゆっくり下ることにする。時々立ち止まって花の写真を撮り、不動の滝ではフルーツゼリーを食べながら大休止をしたが、それでも2時前には登山口に戻ってしまった。登山口にはもう2台の車しか残っていなかった。 |
[山行日] | 2009/6/13(土) | |
[天気] | 曇り | |
[アプローチ] | 清里 →(R141号)→
海ノ口 → 南相木村日向 →(県道2号)→ 南相木村栗生 →(林道)→
御座山登山口 [約35km] ・林道終点に5〜6台駐車可能 |
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[コースタイム] | 9:35 御座山登山口 (0:45) 不動の滝 (0:50) 御岳神社のピーク (0:20) 11:35 御座山山頂 12:10 (0:55) 不動の滝 (0:35) 御座山登山口 13:50 (計3:25) | |
[地図] | 信濃長嶋 (1/25000) | |
[ガイドブック] | 「決定版 日本二百名山登山ガイド 中」 山と渓谷社 |
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[宿] |
サントヴィラージュ ・清里高原朝日ヶ丘にあるペンション&コテージ。 ・基本的に朝食のみで夕食は外食。 ・本館の他にコテージが2棟ある。そのうちの1棟は屋根つきのデッキがあり、うちの飼い犬のような室外犬も気兼ねなく泊まれるのでありがたい。 ・犬の宿泊代はタダ。 |