大洞山(おおぼらやま) [伊勢] 1013m |
大洞山の麓の三多気はヤマザクラの名所ということで、以前から気になっていたが、ちょうど
花の季節に山歩会からお誘いがあった。
一人で人ごみ出かけるのは気鬱だが、大勢ならばかえってわいわいと楽しめるので、同行させてもらうことにした。 |
シャトルバスを降りるとさっそく駐車場の満開のシダレザクラがお出迎え。 |
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三多気の桜並木 |
三多気に桜が植えられ始めたのは平安時代とのことで、歴史がある。集落の一番上にある真福院の境内に
、京都の醍醐寺を開き、この真福院の開祖でもある理源大師が植えたのが始まりと言われている。その後南北朝時代に、この地を根拠とした北畠氏が真福院を祈願所とし、参道にも植え増や
していったとのこと。 |
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ヤマザクラ |
大きな欅と太い杉の間の石段を登って山門をくぐると真福院の境内に入る。庫裏の前では餅つきが行われている。二つの臼の周りをそれぞれ6〜7人がとり囲み、細い杵で搗いている。餅を返す人が歌いながら調子を取っている。 |
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真福院境内の餅つき |
境内を出てコンクリート舗装の車道を登っていく。かなり急な道だ。 |
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キャンプ場から遠く高見山を望む |
キャンプ場の上に車道が通っていて、ここが東海自然歩道のようだ。車道を少し左に進み、右側の山道に入る。ガイドブックではここが大洞山の登山口とされている。 ここからはひたすらの登り。杉や檜の植林地のなかを真っ直ぐ石段が伸びていて、延々と登っていく。
傾斜が緩くなって、なおも登ると左手が急に開ける。山頂の一角に辿り着いたようだ。もやっていて遠くは見えないが、谷を隔てた西側には倶留尊山
(くろそやま)が大きい。 |
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石段 |
古光山(左)と倶留尊山(右) |
雄岳(左)と尼ヶ岳(右) |
山頂には展望盤があって、周りの山々が同定できる。登ったことがあるのは、隣の倶留尊山と今年の1月に登った朝熊ヶ岳の他は、南の方に尖った山頂を突き上げている局ヶ岳くらいだ。富士山、白山の表示もあるが本当に見られるんだろうか。 |
山頂からは北にきれいな円錐形の尼ヶ岳を見下ろせる。「伊勢富士」かなと思ったが、帰ってから調べてみると「伊勢富士」は堀坂山のことだった。 下山は同じ道を戻る。登りで閉口した石段は、下りの方がもっとしんどかった。かなり急な上に滑りやすい。真福院まで下ったら、膝ががくがくになってしまった。 |
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雄岳山頂 |
よく咲いているヤマザクラ |
棚田に桜が映る撮影ポイント |
午後になっても三多気の人出は多かった。三脚を据えたカメラマンも多い。 |
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シャトルバス車窓からの大洞山 |
[山行日] | 2008/4/12(土) | |
[天気] | 晴れ | |
[アプローチ] | 伊勢道 久居IC →(R165号)→
大三 →(県道15号)→
伊勢奥津 →(R368号)→
伊勢地出張所(さくら会館) [約35km]
さくら会館→(シャトルバス)→ 三多気 |
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[コースタイム] | 10:40 三多気 (0:15) 真福院 (0:25) 大洞山登山口 (0:40) 大洞山雌岳山頂 (0:15) 雄岳山頂 (0:15) 雌岳山頂 (0:20) 登山口 (0:15) 真福院 (ぶらぶら歩いて0:45) 三多気 15:30 (計3:10) | |
[地図] | 倶留尊山 (1/25000) | |
[ガイドブック] | 新・分県登山ガイド23「三重県の山」山と渓谷社 |