熊野古道・伊勢路 ツヅラト峠 [伊勢] 357m |
職場の山歩きの会「山歩会」の人に誘われて、熊野古道を歩いた。 熊野古道といっても平安時代の行幸に使われた紀伊路ではなく、伊勢神宮から熊野三山へ向かう伊勢路の方だ。伊勢と紀伊の国ざかいで、伊勢路をたどって最初に海が見えるという「ツヅラト峠」を歩いた。 総勢26人という、山歩会でもまれにみる参加者だそうで、にぎやかなウォーキングとなった。
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梅ヶ谷駅 JR紀勢線、梅ヶ谷駅に降りる。幹事さんの計らいで、地元名物の「アメゴ寿司弁当」を駅前に届けてもらい、めいめい受け取る。 人数が多いのでなんとなく歩き始めると、ばらばらの長い隊列となる。先頭集団はかなり早く、のんびり山の写真を撮ったり、双眼鏡で鳥を見たりしていると置いてかれてしまう。 |
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栃古あたり
ルートはJR東海の「さわやかウォーキング」のコースになっていて、所々標識やマークがあって迷うことはない。 さすがに登りでは口数が少なくなるが、20分ほどで林道に出て、ツヅラト峠はそのすぐ上だった。 |
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紀伊長島の町を見下ろす 峠に立つとまず目を引くのは太平洋。逆光にきらきらと光っている。冬とは思えないほど明るく暖かい光景だ。紀州には光があふれている。 峠から西に少し上ると第一展望台があり、刈り払いがされていてもっと広い展望が広がる。吹き上げてくる風はさすがに少し冷たいが、日差しは暑いくらいだ。 |
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ツヅラト峠で昼食 峠に戻り東屋の回りでアメゴ(あまご)寿司弁当の昼食。ばってら寿司に似ていて昆布で巻いてある。なかなかうまいがもう少しあまごが多いとうれしいのだが。 ガスコンロや食材を運び上げた人もいて、なめこ汁のご相伴にあずかる。暖かいなめこ汁が寿司にぴったり。どうもごちそうさまでした。 |
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山道の石積み 下りは峠からすぐに下らず、展望台から稜線を少し辿ってから志古側へおりる。新しく開かれた道らしいが、すぐに正規ルートに合流する。
道は最初は照葉樹林を、そしてすぐに植林地の中の下りになる。 |
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石畳 ツヅラト峠の名前にもなった九十九折れの終わりあたりに昔の石畳が300mほど残っている。唯一熊野古道の面影を残しているところのようだ。 歩くにはむしろ歩きにくいが、こういうものが無いと熊野古道としてPRすることができないので、しっかりと保存、整備がされている。 ツヅラト峠は江戸時代の初めにはより海に近い荷坂峠に街道のメインルートを譲ってしまったが、生活道路として地元の人たちに利用され、手入れされていたそうだ。 |
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峠を振り返る 石畳の先で道は林道になり、志古川に沿って下っていく。途中の田んぼに菜の花畑が作ってあったが、もちろんまだ芽生えたばかりで花はない。 志古の集落からは熊野街道を離れて紀伊長島の駅に向かう。あとはのんびり駅まで平らな道を歩くだけだと思っていたら、最後に採石場を避けるように小さな峠越えがあった。 |
小峠を越えると紀伊長島の町中に出た。標識がなくなったので、思い思いに幾組みかに分かれて駅を目指す。どの道をとってもあまり変わらず駅にたどり着いた。
今回は青春18切符を利用しているので普通電車にしか乗れない。多気行きの普通電車まで1時間以上ある。道の駅までお土産を買いに行くグループとお好み焼き屋で一杯やるグループに別れ、僕は後者のほうへ。ビールとお好み焼きで打ち上げをして大満足。電車だと歩いた後、飲めるからいい。 |
アイコンをクリックするとマップがでます。 <間弓、長島(1/50000)>
[山行日] | 2002/12/28(土) | |
[天気] | 快晴 | |
[アプローチ] | 岡崎 7:10 →(JR/特別快速)→ 7:36 名古屋 7:50 →(JR/快速みえ)→ 9:05 多気 9:31 →(JR/普通)→ 10:31 梅ヶ谷 | |
[コースタイム] | JR梅ヶ谷駅 (1:05) ツヅラト峠 (0:35) 林道 (1:20) JR紀伊長島駅 (計3:00) | |
[帰り道] | 紀伊長島 15:50 →(JR/普通)→ 16:57 多気 17:00 →(JR/快速みえ)→ 18:20 名古屋 18:35 →(JR/新快速)→ 19:02 名古屋 | |
「ガイドブック」 | JR東海パンフレット:さわやかウォーキング「熊野古道 伊勢路めぐり」全6コース |