ソウル・清渓川(チョンゲチョン)そぞろ歩き  2日目

10/3 世運橋〜清渓川文化館

 昨日の続きで世運橋から歩き始める。世運橋から上流はこんな感じ。清渓川が都会の真ん中を流れているのがよくわかる。

 清渓川から下流はこんな感じ。このあたりは、断面構成や植栽が単調な感じ。左手の一段高いところにネムノキ、ヤナギなどが植えてあり、木の種類で変化を付けているように思われる。

 世運橋は幅広の橋で、中央部は広場になっている。このあたりは照明器具を売る店が集まっている。

 橋の上に散らばっているのは近自然工法ツアー参加者の面々。

 右端の人が清渓川を管理している公社の李部長さん。ここから清渓川文化館まで案内をしていただく。
橋 の下に設置されている、増水時の警告用サイレン。
 増水時の避難用はしご。出入口の階段の間隔が広いところに設けられている。
 こちらは避難用階段。折りたたんである手すりを開き、下の方を手前に引き出すと階段になる。はしごより登りやすい。
 魚の隠れ家として設けられた石組の水制工。
 増水時に魚が避難するための水制工。この付近にはこのタイプの水制工がいくつも造ってある。
 水制工の上流側の付け根にはパイプの口があり、ここから漢江の濾過水が流れ出ている
 増水時に水が濁っても、避難した魚にきれいな水が供給されるようになっているとのこと。ここまでするか?とちょっと驚き。
 これは別の場所の同じ形の水制だが、やしロールを岩で固定して造られているのが分かる。
 ごみ収集車。

 長い柄の網で水中のごみも掬うらしい。ごみはあまり目立たないが、マナーだけでなく、こういう努力によるものかもしれない。

 飛び石を渡る家族。いい身なりをしているので、ソウルに観光に来たのかもしれない。
 ベンチの手すりを使い、腕立て伏せをする人。ジョギングをする人も目立った。ソ

 ウルは数年前からウェル・ビーングという言葉がはやっていて、健康づくりがブームらしい。

 トイレまでの距離を示す標識。トイレは清渓川の専用のものを設置しているのではなく、近くの建物の中のトイレを指定して、税制の優遇をしているらしい。
 五間水道橋の河川噴水。
 河川噴水と水辺舞台。
 水上に設置されたステージ。この付近にはファッション専門のモールなどがあり、ファッションショーも行われるようだ。

 驚いたことにこのステージは常設とのこと。増水時には撤去するのだろうか?

 色取り壁。

 ファッション関係の店が多いので、こんなカラフルな壁画が飾られている。

 復元前の高速道路が通っていたころの清渓川の写真がタイルに焼き付けてある。
 下流になると流れが緩いせいか、川底一面に緑色の藻が生えている。

 清渓川に流している漢江の水は、濾過はしているが栄養分は取り除いていないので、どうしても藻が繁殖してしまうらしい。なんとかしたいらしいが、対策が見つからないとのこと。

 ぞろぞろ歩いて行く我々のグループ。

 こんな大きなしだれ柳も生えている。

 清渓川洗濯場。

 昔の洗濯場の再現モニュメント。斜めの石は洗濯板を表現している。

 これも増水時に下水が流れ込むフラップゲート。橋の下ではあるが意匠が凝っている。
 錦鯉。誰かが放したらしい。錦鯉に限らず鯉は何でも食べてしまい、生態系に悪影響を及ぼすので、市民に川に放さないように呼びかけをしているとのこと。
 小魚がたくさん。
 黄鶴橋下流の潜水橋のたもとに立つドルハルバン(済州島の石像)。
 希望の壁。

 10cm四方のタイル6,000枚に市民が絵を描いて壁画にしてある。
 タイル1枚につき2万ウォンの寄付をしてもらったとのことなので、総額1億2,000万ウォン(約1,200万円)になる。市民にとっては記念にもなるし、プロジェクトへの支援にもなっている。

 アニメのイラストなどもあって、見ていると楽しい。
 流れに張り出したデッキ。
 長い飛び石。
 リズム壁泉。

 夜はLEDで彩られる。

 存置橋脚。

 高速道路の高架の橋脚が一部残してあり、モニュメントになっている。

 マガモ。ひょっとしたらアイガモかもしれない。自然の復元に力を入れているが、野鳥の姿はあまり見られなかった。
 トンネル噴水。

 42本のノズルから水が噴き出し、延長50mほどのトンネルをつくる。普段は見られないらしいが、公社の人が携帯でどこかに電話して噴水を出してくれた。別の場所で制御しているようだ。

 噴水の出始めは下にいると濡れてしまう。グループの中で犠牲者が2人いた。

 単調な壁面に変化をつけ、自然度を上げるために蔦が植えられている。

 壁には照明が埋め込まれている。

 こちらは蔦ではなく、ウリのようなもの。つるが巻き付けるようワイアーが張ってある。
 オニヒョウタンボク?
 ホザキシモツケ。
 チカラシバが植えてある。
 雑草ではあるが、なかなか風情がある。壁面の下にボーダー花壇のように植栽がしてあり、石壁の圧迫感を視覚的に和らげている。
 出入口の階段。階段の柱に水位計が付いている。
 ドゥムル橋。ドゥムルとは二つの川が合流するという意味で、そこから恋人用の施設が造られた。

 川岸のデッキから橋の上の恋人に愛の告白をし、OKだと橋に付けられたライトが点灯するというイベントが時々行われるとのこと。
対岸の階段の上にライトを操作するオペレーター室が設けてある。

 恋人宣言がかなったカップルが乗る金の馬車?
 清渓川復活に尽力した人々の名前が石に刻んである。
 車いす用のスロープ。
 出入口にある地図と注意看板。

 ちなみに、喫煙、ゴミ捨て、バイクや自転車の乗り入れ、水泳や水遊び、インラインスケート、ペットの散歩は禁止。

 昔の清渓川の川岸にあったバラックを再現したものが、清渓川文化館の前に建っている。
 清渓川文化館。
 清渓川文化館からドゥムル橋を見下ろす。
 清渓川の模型。
 かつての清渓川を再現したジオラマ。
 清渓川に生息するの生き物を表示するパネル。
 清渓川復活工事のジオラマ。
 200年前の浚渫工事を再現したジオラマ。橋の上では王様が謁見している。

 この時、土砂の流入を防ぐために川岸に柳を植えており、これが今回の復元工事でも再現すべき姿となっている。

 少々ブレているが、世運橋から見た夜の清渓川はこんな感じ。
 灯りが点いた観水橋
 傘のオブジェもライトアップされている。
 川岸にはカップルがいっぱい。
 遊歩道の照明はこの程度。過度に明るくしていないのが良い。
 三角洞ウォータースクリーンの前では記念写真を撮る人が多い。

PART 1 へ

 

 

inserted by FC2 system