大白木山( おじろぎやま) 途中まで [奥美濃] 1235m |
正月に我が家に迷い込んできた子犬。捨て犬のようだが飼い主が見つからず、仕方なく飼うことになる。正月にちなんで「ごまめ」と名付ける。メスである。
|
地蔵さんの立つ折越峠の路肩に駐車して出発。山奥の林道にしてはよく車が通る。峠から少し西に行ったところに崩れかけた階段がある。登山口を示す標識はない。右手の斜面は大きく崩壊している。 |
|
本日の主人公「ごまめ」 |
崖の上を注意して渡り、小さなコブを越えるとあとはひたすら登る。かなり傾斜はきつい。左手はヒノキの植林で、右手はブナやミズナラの林。林の中にはシロモジの黄色い花が目立つ。 |
|
シロモジの花 |
右手が伐開地になってくると展望が開ける。いつの間にか背後に能郷白山が競り上がっていた。谷は新緑というより、ブナの新芽で茶色くなっている。
日差しが強く、かなり暑い。犬の息が荒くなってくる。人間はTシャツ一枚だが、犬は毛皮を着たままなのでさぞ暑かろう。水を飲ませるとあっという間に飲んでしまう。 |
|
能郷白山 |
右手に長い稜線が延びていて、そのはじに大きな反射板が向かい合って立っている。あそこが山頂のようだ。標高差はあまりないが、かなり遠い。
尾根上に大きな根上がりのヒノキが生えていて、ここで一休み。日陰で風が通って涼しい。犬もやや元気を取り戻す。 |
|
山頂を望む |
犬の回復具合を見て、また歩き始める。傾斜は少し緩くなったが、なおも登りが続く。引き綱を引っ張ってはいるが、やはり犬は暑そう。鉄塔が見えてきてその下をくぐる。ガイドブックにあるNo29の鉄塔のようだ。すぐ先で右折して道は一旦下りになる。 |
|
|
根上がりヒノキ |
イワウチワ |
ここは涼しいので犬も少し元気になってきた。人が食べているものをねだるので、おにぎりを分けてやる。
ここからは北の方角の眺めがいい。能郷白山は越波谷の奥に残雪をまとってどっしりと見えるし、右手には富士山型に屏風山がそびえている。 |
|
屏風山遠望 |
さて、下山だ。傾斜がきついので、登りはまだいいが、下りに犬に引っ張られると人間も危ない。もう他に登山者はいないだろうと思い、犬は放して下ることにする。
人間を引っ張らなくてもいいので、犬も身軽に下っていく。それでも暑いのか、ときどき道に座り込んでは呼吸を整えている。休みたい時に休めるので犬も楽なのだろう。 |
|
マルバノキの若葉 |
山で犬を放すのは野生生物にも影響を与えるので良くないことだが、まあ、今日は緊急事態ということで許してもらおう。雑種とはいえハスキーが混じっているような犬なので、寒さには強いが暑いのはダメなんだろうな。行きの車の中ではずっとうるさく騒いでいたのに、帰りはダウンして眠っていた。よっぽど疲れたのだろう。暑い時期に山に連れて行くのはもう止めようと思う。 |
[山行日] | 2007/4/30(月・祝) | |
[天気] | 晴れ | |
[アプローチ] | 江南 →(県道)→ 関市武芸川
→(R418)→ 根尾東板屋 →(県道)→
越田土 →(林道)→ 折越峠 [約70km] ・峠の路肩に駐車。5〜6台は駐車可。 |
|
[コースタイム] | 10:10 折越峠 (0:55) 根上がりヒノキ (0:20) No29鉄塔 (0:15) 根上がりヒノキ (0:35) 折越峠 13:00 (計2:05) | |
[地図] |
下大須 (1/25000) 岐阜県本巣市(旧根尾村) |
|
[ガイドブック] | 名古屋から行く「隠れた名山64」 七賢出版 |
|
|
[温泉] |
うすずみ温泉 ・岐阜県本巣市根尾門脇。TEL 0581-38-8040 ・国道157号から少し入った道の駅「うすずみ桜の里・ねお」に併設された温泉。 ・入浴料850円。 ・ちょっとヌルッとした感じ。露天風呂あり。 ・シャンプー、石けん、ドライアーあり。 |